愛着のある場所
私は18歳で上京したのですが、高田馬場のアパートに住んで、池袋にある演劇の専門学校に通っていました。
その学校は池袋の西口公園のすぐ近くにあって、その当時、西口公園あたりはとても物騒な地域だと聞いていたため、最初は一人で通うのが少し怖かったです。
でも、実際は怖い思いなど一度もしたことがなく友達も沢山出来たため、夜遅くまで公園内で結構ワイワイと騒いだものです。
そして何より心強かったのは、学校のすぐ隣が極真空手の道場で、その界隈はとっても頼もしそうな空手家のお兄さん方が常に歩いていたのです。
もし、いざ何か怖い目にあったら、そのお兄さん方が助けてくれるんじゃないか…って、私は勝手に頼りにしていました。
夜遅くなると、たしかに酔っ払いさんも増え、いかにも繁華街というイメージではありましたが、どこか庶民的で気取らない街なので私は好きでしたね。
学校を卒業してからは、あまり足を運ぶことがなくなりましたが、やはり私にとってはとても愛着のある、思い出深い街です。